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《カウンセラー特集》

◇本多 弥生カウンセラー

いじめ自殺とうつ病(後半)


「いじめ自殺」は、いじめだけが原因なのでしょうか?

いじめられたことが自殺へと飛躍することをどのように考えればいいのでしょうか?

中高年を中心に自殺者が急増した原因は、バブル崩壊以降の不況であると思われています。

ですが、リストラされた人の多くが自殺しているわけではないので、不況と自殺の間には「何か」があるはずなのです。

そして、この「何か」こそが「うつ病」の罹患(りかん)であると考えられています。

いじめ自殺もこれと同じように考えるべきであり、「いじめ=いじめ自殺」ではなく、

つまり、いじめられている子の何%かが、うつ病に罹(かか)り、

うつ病に罹った子の何%かが自殺願望を持ち、

自殺願望を持った子の何%かが実際に自殺を企図し、

自殺を企図した子の何%かが実際に自殺によって亡くなってしまうと考えるべきなのです。


「いじめ自殺」は、たとえば学校への不適応や家庭的な問題、もちろんいじめも含めた何らかの原因によって、

まず「抑うつ状態」になり、その何%かが自殺願望を持ち、

その後、親や先生からの適切なサポートが受けられないことや、

また更なるいじめがきっかけになり、自殺企図に至ってしまうと考えられます。


学校が急に生徒たちを対象に「いじめがあったかどうか」を調査し、「うちはいじめがなかった」「うちはいじめが何件あった」と報告や評価をするだけでは、根本的な自殺対策にはつながらないと思います。


身近な教師や親が早期にうつ病を疑い、専門医に繋げていただきたいと思います。

そして、どうか「いじめで自殺する子は心の弱い子」などと言った心ない言葉を口にされる方が身近にいらっしゃいましたら、上記のような内容を説明してあげていただきたいと思います。



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