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栗原 惠子カウンセラー (東京都)
◆◇”一人ではない”と感じてもらえるよう◇◆
栗原カウンセラーのカウンセリングについて教えていただけますか?

 私は今、メールカウンセリングを中心に行なっています。
 本来、カウンセリングは相談者と直に向き合う面談が基本だと思っているので、正直に言って、メールカウンセリングをすることには悩みました。
 メールカウンセリングでは、その手軽さからか、「早急にアドバイスや指示を求めているんだな」と感じる場合が多いです。
 面談カウンセリングの場合では、私は原則的にアドバイスはしません。

 メールの場合は、限られた文面の中から、その方が何を求めているのかを感じつつ、「どのような気持ちでメールを送ってこられたのか」「どんな状況なのか」「その背景にはどのようなことがあるのか」・・・など、可能な限り読み取っていきながら、必要なアドバイスはしつつ、面談カウンセリングの内容に近いものになるように心がけています。

 相談者が、ご自身の問題としっかり向き合い、心を整理し、ご自身が問題を解決する、あるいは克服していけるよう、慎重に言葉を選びながら、私の思いを伝えていきます。

 そして、どのようにすれば問題の解決や克服に向けて進んでいけるのかを、相談者と共に考えて、相談者のペースに合わせ、相談者と共に進んでいきます。

 メールでは、相手の反応が見えないので、私自身、カウンセリングを進めていくことは大変難しく、ものすごいエネルギーを使いますが、相談者が”一人ではない”と感じてもらえるよう、相談者と向き合っていきたいと思っています。

◆◇思いを伝えたいときに◇◆
皆様はどのようにメールカウンセリングを使われていますか?

 最初に申し上げておきたいことは、抱えている問題があまりにも深すぎる場合は、メールカウンセリングは向かないので、面談カウンセリングをお勧めします。

 メールカウンセリングのお申し込みは、ほとんどが3回往復です。
 これまでの経験で言うと、3回往復が終了する時点で、やっと信頼関係が構築され、情緒的な内容が増えて、相談プロセスが広がり始めることが多いです。

 ですから、私としては、「もう少し続けられるといいのになぁ」と思いますが、相談者の方は、「問題の解決まではいかなかったけれど、心が楽になった」と言って終わられる方がほとんどです。

 メールカウンセリングでは、自己を綴りながら相手に伝えるという作業によって、心の整理が行われ、自分自身を客観視できます。

 客観的に自分を見つめることにより、例えば、問題の原因は自分の外にあるのではなく、自分の内にあることに気付いていきます。そして、葛藤があったり、癒しがあったり、悦びがあったりと、少しずつ進んでいきます。

 私はいつでも、「どんな時の、どんな状態のあなたであってもOKですよ。あなたを受け止めていますよ」というメッセージを、心をこめて投げかけています。

 3回往復のメールカウンセリングでは、途中で終わってしまった感じがすることもあります。

 そういうときは、最終のメールで、「自分の心を癒していくために、自分の心と向き合うことの大切さ」をお話させてもらいます。
 自分の心が何を感じているのか、何を感じてきたのか、または、何を感じないようにしてきたのか・・・、これに気付いてあげることの大事さを伝えさせていただいています。

 そして、また苦しくなった時は、相談できる場所があるって思っていてくれたらいいと思います。

 メールは、思いを伝えたいときにつながれますから・・・。

◆◇心理カウンセラーという役目◇◆
カウンセラーになろうと思われたきっかけは何ですか?

 現代社会の中で、子供たちが抱える問題は深刻だと思っていました。
 自殺、いじめ、ひきこもり、薬物乱用、そして殺人。
 多くの子供たちが傷つき、心が破壊されているのを感じていました。
 しかし、子供たちは、実は昔から何一つ変わっているわけではなく、本来、純粋無垢であり、汚れない存在としてこの世に誕生しているのです。
 大人の社会の犠牲者となっているのが、現代の子供たちです。

 私は、どんなに重大な罪を犯した子供のニュースを見ても、罪を犯した子供を批判する気にはなれず、いつも、私を含めた未熟な大人たちに苛立ちを感じていました。
 子供たちの泣き叫ぶ声が、助けを求める声が聞こえるようでした。

 子供たちに将来への夢と希望を持ってもらいたい。
 これからの世を支え、動かしてゆく未来ある子供たちを守り、導いてゆける大人になりたい。「たった一人の子供にでもいい、未来への道を開く力となれたら・・・」と思いました。

 そのために、心について正しい知識を身につけた専門家になろうと思い、カウンセラー養成学校に入りました。

 子供たちの心の問題のことが、何故、このように私の心にひっかかるのか、私の心を揺さぶるのか・・・と考えてみると、それは私の生育暦に起源があるのだと思います。
 私は、心理カウンセラーを目指しながら、まずは自分が変わらなければならないと思いました。自分の心の問題と向き合い、自分について知り、問題を乗り越えていくことで、自分が変わっていく。
 この経験が私自身の力となり、将来のクライエントさんの力になることを信じていました。

 学校を卒業した当初は、カウンセラーになろうと思ったきっかけでもある、子供達のためのカウンセラーになろうと思っていました。
 しかし、心理カウンセラーとして活動を始めようと動き出したときに、突然、自分のやっていることは、「自己満足じゃないか」「偽善じゃないか」という気持ちが湧きあがってきて、自分の中の愛が信じられなくなりました。
 そして、その思いと向き合うためにカウンセリングを受けながら、その気持ちを整理するのに1年を費やしました。

 今、「気持ちが切り替えられたか?」と言われたら、切り替わってはいないです。
 切り替えるということではなく、そういう思いと向き合うことで、自分の心に変化が起こってくる・・・、その変化がどのように起こっていくのか、そのプロセスを、確かに自分が体験したことで、自信というのか、確信に繋がりました。
 そして、その体験を通して心理カウンセラーという役目がどのようなものなのか・・・、ということの"核"が少し見えたのです。

 まだ心理カウンセラーとしては、微力ではあるけれど、そのような存在としてあり続けたいと思い、躊躇して足踏みしているよりは、一歩一歩、心理カウンセラーとして歩みだそうと思いました。

◆◇ドラマセラピー◇◆
今後どのようなことに取り組みたいですか?

 現在、表現アートセラピーを勉強しています。表現アートセラピーとは、支持的な環境で、多様なアートを用いて成長と癒しを促します。

 また、ひとつのアートだけを用いるのではなく、ひとつのアート形態に別のアート形態を結びつけ(クリエイティブ・コネクションと呼びます)、自己探求、自己理解、自己受容、自己発見というプロセスが深まっていきます。

 その表現アートセラピーを学ぶ過程で、ドラマセラピーとも出会いました。
 私は、このドラマセラピーに、特に魅了されました。
 何故なら、乱暴な言い方になりますが、「ごっこ遊び」を通して"安全な場所"で、しかも楽しく、自己が表現され、癒されていくからです。
 私の先生の言葉ですが、「ただ自分のなりたい役になって、好きなように動いたり、話したり、そして役に隠れながら、ほんとうの自分が表現される」

 役として表現している時は気付かないことが多いのですが、心の深い部分にアクセスします。安全に、です。
 このドラマセラピーを、小学校などに導入していくことができたらと思っています。

◆◇「健康な人がより健康になる」◇◆
カウンセリングには、今、何が必要だと思いますか?

 日本においては、まず、「健康な人がより健康になる」ということを入り口にした方がいいと思います。
 社会の中にきちんと身をおいているものの、職場や仕事上の悩みやストレス、夫婦や親子などの人間関係の悩みなど深刻な問題を抱えている人は、非常にたくさんいらっしゃいます。

 そんな方々が、精神や身体に症状としてでる前の予防として、あるいは、軽い症状がでているものの、これ以上重くならないためにカウンセリングを受ける、ということを訴えていくのがいいと思います。

 ですから、私自身も、これから企業などにアプローチをかけていきたいと思っています。企業のトップが社員の心のケアを当たり前のように考えるようになり、心の専門家を社内、あるいは社外に持つようになれば、カウンセリングというものがどんなもので、どれだけ必要なものかということが理解されていくと思います。


 あとひとつ考えるのは、日本の医療システムの問題です。海外では、精神科・心療内科の薬の処方は、心理カウンセラー(この場合、日本でいう臨床心理士)のカウンセリングを受けて、その心理カウンセラーの許可がないと処方できない国もあります。
 そして、当然カウンセリングを受けるのに保険がきく、あるいは補助があります。
 そのくらい、国がカウンセリングというものの意義を理解しているわけです。

 カウンセリングの費用に保険が適用されれば、費用面で負担が減ると同時に、国で認められているという安心感があり、普及すると思います。
 日本では、保険の問題以前に、臨床心理士、あるいは心理カウンセラーが国家資格にもなっていないなど問題は沢山ありますが、日本でも心の病は増えていますから、早急に、アメリカなど、この世界の先進国に学んでほしいと思います。

 心理カウンセリングは、「日本においてはまだまだ敷居が高いのかな?」と常々感じています。ですから、まず私はカウンセリングの費用を出来る限り抑えています。少しでも多くの方に、カウンセリングを体験してほしいですね。

◆◇カウンセラーとして◇◆
どのようにして心の健康を保っていますか?

 カウンセラーは、心の専門家ですが、実は人と変わらないストレスを抱えていたり、悩みを抱えていたりします。
 もっと言うならば、カウンセリングをさせていただく過程で、自分の心にも動揺というものも起こります。自分の心を安定させるというメンテナンスは、カウンセラーである以上、カウンセリングや療法を自分自身が受け続けることだと思っています。

 カウンセラーとして、カウンセリングをさせていただく、つまり、クライエントの心と向き合い、理解しようとする場合、自分の心と向き合い、自分自身を理解していくことが大切だと思っています。

 自分について知ることができなければ、他人を理解することは出来ませんし、自分の心と向き合うことの難しさや苦しみ、怖さや悲しみを体験していない人がクライエントに寄り添うことなど出来るはずがないからです。
 また、自分の心の変化を自らが体験していかなければ、クライエント自身の中にある力を信じきることが出来ないからです。

 心というものは、どこまでも深く、どこまでも広いものです。自分の心を理解していくことに終わりはありません。

 自分の心と向き合い、変化を体験していく度に、人間の素晴らしさを感じられるから、クライエントの力を信じ、自分の力で立ち上がれることを確信できるのです。

◆◇信じてほしい◇◆
メッセージをお願いいたします

 今、体験していることには意味があると思います。
 心の悩みを抱えていること、苦しんでいること・・・
 それは恥ずかしいことでもなく、あなたが弱いせいでもありません。
 あなたが、成長していくためのプロセスにすぎません。

 変われる自分を信じてほしい。
 自分の中に力があることを信じてほしい。
 どんなに厳しい試練であったとしても、乗り越えることはできるし、
 乗り越えることができれば、あなたの世界は変わります。

 本当に自分を助けられるのは、自分しかいません。
 ただ、たった一人で苦しまなくてもいいです。
 トンネルの先にある光を信じて、一緒に歩いていきましょう。

◇質問◇
皆様が、インタビュアーでしたら、栗原カウンセラーにどのようなことを聞いてみたいですか?(150文字以内)


皆様の聞いてみたいこと
◆◇栗原 惠子カウンセラーのご紹介◇◆
栗原 惠子
(Lapis Room(ラピスルーム))
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