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【カウンセラー特集】
 第5回は、家族についてです。
 カウンセラーが家族について考えています。 
家族というもの・・・
有馬 潤一

 最近、家族についてしばしば考えさせられることがあります。

 私は、今年の春で40才になりましたが、大学に入った時に親元を離れてからは、場所的にも遠い故郷とはすっかり縁遠くなってしまいました。

 ところが最近になって…少なくとも気持ちのうえでは、ある意味ほんとうの『里帰り』ができた―と感じさせる出来事があったのです。

 子供の頃には、「うちの家族はすばらしい家族にちがいない」…ぐらいに、とても単純に考えていました。ある意味、とても幸せな時代でした。

 しかし、大きくなるにつれ世の中の事を見聞きする範囲が広がり、他のさまざまな家族のあり方が目に入ってくると、逆に「ひょっとすると、うちの家族はダメな家族なんじゃないか…」というふうにさえ思えてきました。

 こうして大人になってからも、懐かしいというよりはむしろ、どちらかというと批判的な目で自分の生まれ育った家族や故郷というものを眺め、どこかで距離を置いてしまっていた私がいたような気がします。

(…いえ、別に私と親や兄弟との仲が悪かったというわけではありません。自分の中での「家族」が、そういう少し距離の離れた存在になってしまっていた―ということです。)

 また日頃カウンセリングをさせていただいていると、やはり私と同じようなどちらかというと冷ややかなまなざしで、ご自分を育ててくれた家族や親・兄弟を見ていらっしゃる方がたくさんいることに気づきました。

 ところが最近になって…私を迎えてくれたのは、そんな私の家族に対する考え方やこれまであり方とはまったく関係なく、無条件に私を受けいれてくれる両親であり、家族でした。

 そのような出来事を通じて…どんな期待や損得勘定もなく、何一つ条件すらなく、いざという時には自分の存在そのものをやさしく大きく受けとめてくれる"家族"(=ふるさと)というもののすばらしさを、40を過ぎて初めて知ることができたような気がしたのです。


2007/5/28
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