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【カウンセラー特集】
 第2回目は、私の考える心の休日、です
 心をどうやって休ませるか?カウンセラーの方はどうやって心を休ませているのか?
 ご紹介します
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『心の休日~心療内科医の立場から~』
有馬 潤一

 今回のテーマは"心の休日"ですが、いざ書いてみると「なかなかむずかしいテーマだなぁ・・・」と思ってしまいました。

 というのも、自分自身をふり返った時、どれだけ上手に"心の休日"を過ごせているか自信がなかったからです。

 けれども、色々な方から心の休日の過ごし方を聞いて自分自身で試してみること、そしてその中から自分に合ったやり方を見つけることは、たいへん有意義なことだと思います。

 私も心療内科医の立場から、また個人的な考えも交えながら、"心の休日"のヒントについて書かせていただきたいと思います。


(1) しばらく目を閉じてみること

 これは最近のヒットだと思っているのですが、一番手軽で簡単な"心の休日"(心の休み時間?)の作り方です。

 人間が五感を使うと脳が働きますが、その際の70~80%は視覚、つまり「見る」ことに関係している部分なのです。長時間パソコンを使う方の中には目の疲れや頭痛・肩こりを訴える方が多いのですが、これは目だけでなく脳の酷使が原因のようです。

 これらを緩和するには、1分でもいいから目を閉じること。つまり視覚からの情報をカットするのが効果的です。3分、5分と続けられればなお良いでしょう。最近、日中の疲労回復には15~20分間程度の昼寝が最適だと言われていますが、その際には眠れなくても、目を閉じているだけでかなりの効果があるということです。


(2) 歩く時、意識的に風景を見ること

 カウンセラーあるいは心療内科医としてお話を聴いていますと「一日中ずっと考え事をし続けてしまいます」と言われる方が多いので、その対処法についてお話ししましょう。

 一つ目の方法は、歩く事です。ただ歩いているだけで気分が変わることも多いのですが、考え事をしている時には歩いていても歩きながら考え事を続けてしまう場合があります。そのような場合には、目に映る風景を意識的に見ながら歩いてみて下さい。

「隣の家の桜の木の緑が先週よりも濃くなったな」とか、「新しいビルの建設が前より1フロア分進んだみたいだな」とか、目の前にある事柄を一つ一つ言葉にしながら見ていくのが良いと思います。

 漠然と見るのではなく具体的に意識をしながら見ていくことで、頭の中を駆け巡っていた考えが薄れやすくなってくるのです。


(3) 考えてしまうサイクル(悪循環)に"ストップをかけてみる"!

 これが二つ目の方法です。

 「どうやっても考え続けてしまいます」という方のなかには、実際に"考えるのを止める"という行動をとってみたことがない方もいらっしゃるようです。考え続けてしまう自分がいることから、「どうしても考えが止まらない」と思いこんでしまうようです。

 是非、意識的に"考えるのを止めて"みて下さい。一分でも、十秒間でもいいです。短時間でも考えることをストップできたら、それを何回も何回も繰り返して下さい。

 脳生理学的に、ある事について考え続けると脳の中にそのための回路が作られ、だんだん回路が太くなって一つの考えからますます抜け出しにくくなってしまいます。
 逆にその回路を細くして考えに「とらわれない」ようにしていくためには、考えが起きた時に自ら意識的に考えるのを止めるか、もしくは他の事を考えるように自分で切り換えることです。それを何度でも、気長にしつこく繰り返すことです。

 そうすることで『考えてしまうサイクル(悪循環)』を形成していた脳の中の回路の力が弱まって行き、徐々に"心の休日"と思えるようなホッとできる時間が訪れるようになるでしょう。

2006/5/22
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