聞くこと

  近年、人の話がうまく聞けない人が増えていると聞きます。

  日本語は、暗喩・隠喩など"意味"を含んだ言葉が多い言語です。
  そのため、意味の履き違えで、聞き取った内容にずれや誤解が生ずることが
  あります。

  そういうことが起き難くするためにも、内容の確認をすることが、
  大切かと思います。(ちょっと面倒で、うるさい感じはしますけどね)


  「マイクロカウンセリング」という、カウンセラーのトレーニングや
  カウンセラー養成のための本があります。
  その本は、人の話を聴くためのスキルが紹介されております。
  また、通常の(普段の)コミュニケーションの話を聞くときのスキルにも
  充分に活用できます。


  「マイクロカウンセリング」のすべての技法の一番基本となるものとして、
  かかわり行動があります。

  ■視線の合わせ方・言語追跡・身体言語・そして声の質などが
   それに当たります。

  ◇適度な視線の合わせ方
   └ じっと見つめず、適度に視線をはずす。文化的な距離感も考慮する
  ◇身体言語
   └ ノンバーバル・コミュニケーションで感じるもの)
  ◇声の質
   └ 元気のある声・普段よりトーンダウンしてるetc)

  ■言語追跡のスキルとして、開かれた質問/閉ざされた質問・・・

  ◇開かれた質問とは、
  話し手が長く話すことが期待される質問(主に主観的事実が多く)で、
  ◇閉ざされた質問とは、
  「はい」「いいえ」など数語で答えられる質問。(主に客観的事実が多い)

  ■はげまし/いいかえ・・・話を促進したり、話の本質を捉えて、
   正確に整理して返す。(主に認知的側面・行動的側面)

  ■感情の反映・・・情動の世界の反映。

  ■要約・・・話し手のいくつかの発言や連続した内容を思考・行動・感情を
   まとめて整理して返す。

  ■意味の探索と反映・・・生活体験の中の個人の意味を見出し、返すこと。

  ■フィードバック・・・他者がどう見ているかという資料を与える。

  ■自己開示・・・聴き手の感じ/考えを話し手に伝える。

  などがある。


  ”多分、こんな事だろう”とか”あの人のことだからこう言ったんだろう”など、
  分かったつもりの聞き方は、のちのちになって、大きなずれとなり、
  トラブルの基になったり、うまくコミュニケーションできない要因にも
  なりかねません。

  情緒豊かで思いやり・気配りが、予期せず誤解や揉め事にならないためにも、
  言葉のキャッチボールをしっかり受け止めて、返すことも大事です。

  ”内容に間違いはないか?”
  ”こういう風に聞こえるけど、それでいいのか?”
  確認しながら、できる限り正確な聞き方をすることは、
  丁寧な人間関係をつくる条件かもしれません。


  主張することの大切さは、日々の生活で実感することが増えてきているように
  思いますが、反対に、専門家向けでない”聞くトレーニング”は、
  あまり耳にしません。

  コミュニケーションの大切さが叫ばれる中、
  日常的な会話のトレーニングができることは、
  思いのほか大切なことではないかと思います。


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  [参考文献]
   マイクロカウンセリング
   Introdution to Microcounseling
   アレン・アイビー 著
   川島書店

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 岩段 久美子カウンセラー
カウンセリングルーム 樹輪
(大阪府)


やはり相槌のうまい人は聞き上手じゃないでしょうか。大勢の人の中でも、どうしてもその人に目がいってしまいます。
(2009/01/13 18:05)
多分的な聞き方はあるかもしれません。。。何度も同じことをされると、どこまで信じたらいいのか、、、なんて考えてしまいます。
(2008/12/20 11:04)
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